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幸せをつかむ歌のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)
4.7
かつてミュージシャンになる夢を追うために、家族を捨てたリンダ(メリル・ストリープ)。 名前も"リッキー"に改名し、今は、ロサンゼルス郊外の小さなライブハウスで、パートナーのグレッグ(リック・スプリングフィールド)らと組んでいるバンド"リッキー&ザ・フラッシュ"としてステージ演奏する毎日。スーパーのレジ係と掛け持ちし、生活は破産寸前だ。
そんなある日、元夫ピート(ケヴィン・クライン)から電話がかかってくる。「離婚した娘のジュリーが深く傷ついているので、元気づけてやってほしい」と、いうのだ。
愛する娘のため、ジュリー(メイミー・ガマー)の元へ駆けつけたリッキー。だが、母に捨てられ、夫にも捨てられてしまったジュリーにとって、リッキーは今でも“大っ嫌いな母親"だった…。
「フィラデルフィア」などのジョナサン・デミ久々の劇映画。
メリル・ストリープがロックシンガーに初挑戦し、トム・ペティ、レディー・ガガ、ブルース・スプリングスティーンなどの名曲を熱唱。スーパーのレジ係とロックシンガーを掛け持ちしながら、疎遠な娘と絆を取り戻そうとするリッキーの奔放でパワフルな母親ぶり、母親に素直になれない不安定な娘リンジーを熱演するメリル・ストリープの娘エイミーの自然体の演技、絆を取り戻そうとするリッキーの型破りな方法(エステに連れ出し、歌を歌って娘に愛を伝えたりなど)、コミカルだけどじんわり温かくなる傑作映画。
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