このレビューはネタバレを含みます
悪に犯罪で制裁を与えることの是非を問い掛けるような作品だと思っていたが、着地点が予想外に感動の方向だった。
奥田宏明ら4人の犯罪行為は、例え悪人に対するものであっても駄目なことに間違いはなく、個人的にはそこに議論の余地は無い。
ただ、見ていると不思議と奥田の計画が計画通りに進むよう応援してしまう気持ちになる。
奥田の派遣として働いていた会社での待遇など今までの人生や仲間のことを自分以上に考えるような思いの持ち主であることを見るにつれ、その犯罪行為を周りの環境のせいにしたくなってしまう。
最後は、奥田が共犯者3人を生かし且つ罪を自分1人が背負うという終わり方で泣いてしまった。