このレビューはネタバレを含みます
クライムミステリー。
筒井哲也の同名漫画が原作です。
『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督作品ということで、チェックを入れてました。
原作のヒリヒリした感じは薄まっている。
原作ファンは少し物足りなかったかも。
ただ、落ちこぼれた男たちに共感できる人には、刺さる物語だと思います。
でなければ、これっぽっちも引っかからない映画かも。
“シンブンシ”と名乗る男が、法では裁けない人物をターゲットに、ネット上に晒すことで制裁を加える。
新聞紙を不気味な仮面にしているから、社会全体に物申しているに違いない。
警視庁サイバー犯罪対策課が、“シンブンシ“に迫っていく。
“シンブンシ“は単独犯ではなく、グループのよう。
グループによるネット制裁は、次第に社会現象となっていく。
ダークなヒーローとして人気をはくす。
しかし、一泡吹かせたいって気持ちはあるにしても、彼らの狙いは、単に社会正義を果たすためではないし、自己顕示欲にかられた愉快犯でもない。
次第に観客には分かってくる。
“シンブンシ“の秘密や真の目的は?
お互いを、ゲイツとかメタボとかあだ名で呼びあうところが良いね〜
所々粗は感じたけれど、さわやかな気持ちなる映画でしたよ。
この作品も友情がテーマ。
理不尽な世の中への恨みつらみはあるけれど、友のためだったらそのモヤモヤを昇華することができる。