19世紀刊行の恋愛小説である「高慢と偏見」のパロディ小説の映画化。
格調高い感のあるタイトルに「とゾンビ」ってつけるだけで馬鹿馬鹿しくもおかしい。
本家を読むなり観るなりしてからの方がより楽しめると思いつつ、今回は手抜き。
とは言え、ツンデレ系恋愛小説の王道は知り尽くした現代人、ストーリーを追うには問題無し。
近代兵器の無い18世紀にゾンビが蔓延したら?というシチュエーションのゾンビものとしても十分に面白い。
他家にお呼ばれしての正装に、ドレスを着込みつつ武器を忍ばせるシーンなど、実にカッコいい。
服装や建物の内外装、什器など、美術関係も18世紀を描くのに手抜き無く、夜の室内も暗くて雰囲気バッチリ。
こういうところがしっかりとしてるから、そこに異物であるゾンビが紛れ込むと面白い。
ストーリーも軸となる本家のツンデレvsツンデレの恋愛物語がそもそも面白くて、そこにゾンビvs人類が適度なら加減で入ってくるから、骨太に楽しめます。
このくらいのレベル感で誰かジョジョの1部を映画化してくれませんかね?