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キャロルのuriのレビュー・感想・評価

キャロル(2015年製作の映画)
4.8

舞台は1950時代ニューヨークのクリスマスシーズン。設定が完璧なだけでなく、建物のセットや小道具、洋服など画面に映り込むもの全てが可愛い。どのフレームを切り取っても可愛いムードがだだ漏れ。Thereseのお顔も強い。彼女の身につけるチェック柄に惹かれる。

Carolの上品さも尋常ではない。食事をする前の”bon appétit”も彼女が言うとお洒落な呪文のように聞こえた。そんな彼女だが、映画の1番最初と最後に流れるレストランでのシーンでは緊張から声が震え焦りが見えていて可愛らしい一面を見せる。

お洒落な女2人の目的のない気ままなロード旅も素敵。それに2人やAbbyを見て、煙草を吸う女性が魅力的に思えてしまう。



クリスマス感が前面に出ているわけではないけど、落ち着いた雰囲気で大人のクリスマス映画、という感じ。スクリプトをつけてもう一度観直したい作品。
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