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キャロルの42のネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

エンドロールが始まった途端に安心して涙が溢れた。テレーズが一方的に好きで、キャロルはただ気まぐれに彼女と会ってて、多少気持ちはあったかもしれないけどテレーズが傷ついて終わるんだと思っていた。

最初に見せられたシーンをもう一度見せられた時のキャロルの縋るような、愛おしそうにテレーズを見つめる目に戸惑いながら、その場の緊張感やテレーズの態度に不安になった。そのまま終わりそうで怖かった。

二人の微笑み、二人にしか分からない気持ちの通じ合い、よかった〜安心した。こういうのって叶わない恋として描かれることが多くて、その切なさが美しいと言われるのも分かるんだけど、どうしてもモヤモヤが残ってしまう。叶わないものだと言わないでくれ、無理やり切なくて美しいものにしないでくれって思ってた。キャロルが一緒に住もうとまで言ってくれると思ってなくて夢かと思った。怖かった。あの旅もいつ終わりがくるか不安で怖かった。ああ〜よかった〜二人はこれからも会って話をして、一緒に住むかもしれないし住まないかもしれない。一緒にいることを選ぶかもしれないし、別れを選ぶかもしれない。だけど映画の中ではスパッと残酷な別れ方をするんじゃなくて、あの微笑みで終わってくれた。よかった〜本当に良かった。

ルーニーマーラはどの映画でも"戸惑い"が顔に出ていて、観ていると知らないうちに彼女の幸せを強く願っている。強がっているのを見るととても悲しくなる。
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