このレビューはネタバレを含みます
スウェーデンの世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生を描いた伝記映画。
ジャズ=英語の常識を破って
母国のスウェーデン語で歌った歌手。
うんうん、歌は英語が全てじゃないよね。
確かに英語の方が多くの人に理解してもらえるけれど、
一番自分らしく表現出来る形が
人を感動させると思う。
ジャズいいですねぇ♫
これは映画館で観たかったなー!
大きい映画館じゃなくて
ミニシアターでしっとり観たい。
歌手としての栄光を掴みたくてそれが全てで
自由奔放に我儘な女性って感じ取ってしまうシーンが多いけれど
常に上を目指す執着心はある意味才能。
歌ってないと生きていけない人。
歌手としての浮き沈みが激しいけれど
プライベートも
育児ちゃんと出来ないし
親に協力してもらってるのに態度でかいし、
恋愛関係も上手くいかないし波乱万丈。
そんな中で凄いなって思うのが娘のエヴァ=レナちゃん。
普通こんな親だったらグレると思うのだけれど、とても賢い子で
「私のお母さんは駄目な人なんだな」って悟ってるように見える。
モニカがどうしようもない状態になった時に
おじいちゃんに電話して
おじいちゃんがそのまま引き取ってくれたのを受け入れ、
迎えに行くからねと電話した母には
「おじいちゃんの家がいい。」と答える。
そしてすぐに
「ママ、大好きよ」って言えるのが凄すぎる。
ただの良い子じゃない。
母親が弱い人だったから娘は強くならざる得なかったんだ。
お父さんとモニカの親子の確執と
雪解けも凄く良かった。
ラジオ聴きながら泣いてしまって
その姿を妻に見せないようにしてる姿見て私も号泣(;_;)
その後電話してくれたのも感動。
モニカが一番認めて欲しかったのはお父さんだよね。
この時のお父さんの言葉で初めてモニカは満たされたんじゃないだろうか。
そして電話中のモニカの表情が
正面からじゃなくて
斜め後ろからのカメラアングルで
でも鏡にはうっすら映ってるってのが
メチャクチャ好きだった!
木登りの例えいいなぁ。
お父さんの例えも
モニカの例えも言いたいことはわかる。
てか例えでお互いの意見を主張するのお洒落だな。
ラストがハッピーな感じでほっとした。
けど、ストゥーレの婚約者だった彼女は可哀想‥。
ヒューマンドラマ要素多めの音楽映画♫