『キングスマン』が僕のアメリカびいきに堂々と待ったをかけた。
アメリカとイギリスには旅行で訪れたことがあるが、ギラギラしていてワイルドなUSAが個人的にとても好き。
イギリスは漠然とピンとこないと感じていた。
ただそれも『キングスマン』を観るまでの話。
現実と映画の世界は全く違うモノかもしれないが、憧れを抱かせてくれたことは大きい。
一見古臭いハイテクスパイ道具、非の打ち所がないダンディなスーツ、そしてそれらを身に付ける冷静沈着かつマナーを持ち合わせるエージェントがスクリーンを引き締める。
これぞ英国紳士。
また作品全体の色使いも鮮やかでGOOD。
サミュエルの悪役もここまでしっくりくるとは思ってなかった。
グロ耐性がない人は少し不愉快に思うシーンがあるかもしれないが、真面目に映したらグロテスクに感じるシーンもポップな雰囲気にすることで全くそう感じさせない工夫がある。
映画を観終わる頃には、スパイ道具は持てないが背筋を正してフォーマルな格好で出かけたくなる。
英国紳士的余韻に浸れる、そんな作品。
