只乃馬鹿

キングスマンの只乃馬鹿のネタバレレビュー・内容・結末

キングスマン(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

幼少期に父親を亡くし、荒んだ生活をしていた不良少年のエグジー
ある日対立する不良グループとの小競り合いから逮捕される
取り調べ中に、「困ったことがあれば力になる」と言い連絡先を残したハリーを思い出し電話
すると何事もなかったかのように釈放され、ハリーと出会う

ハリーは、どこの国にも属さないスパイ組織「キングスマン」の一員
殉職した諜報部員の1人ランスロットの後任者を探しており、エグジーこそ適任と考えスカウト
他の候補者たちと試験を受けその1枠を競っていく

並行して、天才エンジニアであり環境問題の活動家でもあるリッチモンド・ヴァレンタインが、よからぬ動きに出る
全世界へ配布した無料のSIMカードを利用して人間を凶暴化させ殺し合いをさせるという鬼畜なテロを企てていた

リッチモンドの企てを阻止しようとするハリーと、キングスマンの試験をこなすエグジーの2軸で物語は進む
007をはじめ、多くのスパイ映画にオマージュを捧げながら作られているそう


目を見張るアクションが満載
テンポよく相手を倒していく一方で、見せ場の瞬間はスローにするなど、アップテンポのある演出が魅力
だが、グロい
血飛沫が噴水のように飛び散り、首も飛ぶ

序盤に人が真っ二つに切られるシーン(※1)がある


印象シーン
1.まずは映画の序盤で大学講師のアーノルド教授が拉致されるシーン
ここで暗躍するのが両足に銀の刃の義足を装着する女殺し屋ガゼル
ものすごい足技で衛兵たちを切り裂いていく
人が真っ二つにされるシーン(※1)
リアルでエグい

2.教会で殺戮衝動に駆り立てられた信者たちを、ハリーが一網打尽に仕留めるシーン
リッチモンドの仕掛けたSIMカードの効果により教会に集まった信者と ハリーがとてつもない攻撃的な衝動に駆られる
近くにいる人間を所構わず攻撃をしていくが、そこは何といってもキングスマンの諜報部員であるハリー
素人には負けず次々と薙ぎ倒し、最後の1人になるまで暴れまわる
結構長いシーンに感じたが、なんとワンテイクで撮影されたそう
ハリー役のコリン・ファースは数ヶ月間にも及ぶトレーニングを積みこの撮影に臨んだとのこと

3.リッチモンドのアジトに潜入したエグジーが、兵士をやっつけガゼルとサシで戦うところ
戦いに慣れ見事な足技を繰り出すガゼルに対し、初現場となる辿々しいエグジー
ガゼルへのトドメの刺し方から、一気に結末へと持ち込むストーリー展開


グロいと言えば、音楽のリズムに合わせて数々の首が飛ぶシーンがある
人が盛大に死んでいく様をギャグにしている
なんでもイギリスの階級制度を揶揄する表現だったとのこと
首を飛ばされたのは上流階級の人間のみ
ギャグとグロと皮肉が込められた、実は奥の深いシーンだった


スパイガジェットのかっこよさ
まずこの映画のシンボルアイテムと言ってもいい︎︎︎︎︎︎☑︎こうもり傘
広げた時は相手の銃弾をも防ぐ頑丈さを備えた上に透過して相手の姿を確認できる
先端からは銃弾を発射しマシンガンに早変わり
他にも
︎︎︎︎︎︎☑︎腕時計型の記憶消去装置
︎︎︎︎︎︎☑︎ナイフ仕込みシューズ
︎︎︎︎︎︎☑︎毒入り万年筆
︎︎︎︎︎︎☑︎5万ボルトの電流が流せる指輪型電流リング
︎︎︎︎︎︎☑︎ジッポライター型手榴弾 等

これらを保管している秘密アジト
高級テーラーの第3試着室にて鏡に手をかざすとエレベータが作動し、武器庫へ
高級テーラー風の内装にスパイガジェットがずらりと並ぶ画は圧巻