ナチス親衛隊の将校ヨーゼフ・メンゲレ医師を扱った実話という事で期待してみたのだが話の焦点をどこに置いてるのか分からなくてメンゲレの名前を借りたフィクションに見えた。
実話感はない。
メンゲレといえばおぞましい人体実験をした人というイメージが強いがこの映画にはそういう痛々しいシーンはなかった。
潜伏していた先で発育不良の女の子に注目したメンゲレはその家族に近づきここでも怪しい実験をするという内容。
この時のメンゲレの胡散臭いおじさん感といいじわじわ迫る静かな恐怖感は良かった。
でも後半の展開が個人的に残念。
メンゲレという人物を掘り下げた話を期待していると拍子抜けする。
