ジャンゴからだいぶ経った印象だけど、とにかく待ちに待ったタランティーノ作品。
賞金稼ぎと賞金首の騙し合い、というただでさえ非常に魅力的な構造に、ジャンゴから引き続きのように人種問題を絡めて、押し付けがましくない範囲でアメリカの成り立ちを表現してるとこはさすが。
とは言え、ミニーの洋服屋に到着するまでが長い!いつものように、伏線になってるところとなってないところを混在させた話がダラダラ続くんだけど、ここはガマン。ここの段階ではまだ伏線とそうじゃないところの区別もつかないし。
で、洋服屋に着いたら着いたで怪しい人物と状況が満載。
いわゆる密室劇としてはレザボアドッグス彷彿とさせるものがあるんだけど、騙し合いと言ってもあそこまでの緊迫感がないのは、話のテーマがそこにあるワケじゃないからだろうか。
最後、仲が決していいとは言えなかった登場人物が故人の意思を尊重してケリをつけるところはグッと来ました。
その上で、納得いかなかったところが2点。
※ネタバレ
●ルースは賞金稼ぎのプロ中のプロなのに、なぜ洋服屋に入ったときにあそこにいるメンバーの出自に気づかなかったのだろうか?
●ルースたち一行が洋服屋に立ち寄る確証って、どの程度だったんだろうか?