「時間の長さを感じさせない、小説的映画」
ストーリー自体は淡々としていて想像したよりシンプル。
舞台も大半が雪の中にポツンと佇む家の中なので、なんとなく観たことある密室劇の雰囲気。
そこにタランティーノ風味がこれでもかと加わり、ウエスタン要素も加わり、良い化学反応が起こっていて作品に没頭できた。
結構長い上映時間の割には、2時間くらいの作品に感じたのは、作品に引き込まれた証拠。
大きなアクションがなく、セリフが多めで長回しなので、小説を読んでいるような映画だなと感じた。
相変わらず、この監督は血の描き方が上手。色、量、飛び散り方、すべてが画面映えして良く見える。
銃の使い方と見せ方もシンプルだけどドキドキさせる。
万人にお勧めできるかと言えばそうでもないかもだけど、映画としてのクオリティは高い。星4.0
