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ヘイトフル・エイトのshunsukehのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
3.0
謎めいた物語が淡々と進み最後にえげつないバイオレンスとモヤモヤのクリア。いつものタランティーノです。舞台がほとんどひとつの部屋なのは「レザボア・ドッグス」式。「淡々」から「バイオレンス」の切り替えの角度は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に比べて緩いです。その分、衝撃も少ない。白人が黒人を蔑み、黒人がメキシカンを蔑む。旧北軍と旧南軍が諍い、罪人と法の執行者がいる。差別、諍い、対立の構図が複雑に織り込まれ、長尺でも飽きない娯楽作品です。これらの対立構図が行き着く結末とリンカーンからの手紙の対比は、人の理想と現実、憎しみとゆがんだ欲求の発散がどれだけかけ離れているのかを思い知らせます。
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