ていざむらい

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのていざむらいのレビュー・感想・評価

4.0
2014ゴジラをあんまり楽しめなかった人間なので、鑑賞どうしようかな~と少し迷ってましたが、予告編の出来の良さに視聴。結果は見て良かった……!という感じです。
特に怪獣パートは完璧に近い。前作が微妙だった原因が、怪獣同士の戦いが暗い画面の中で行なわれすぎてることだったので、今作ではそれが緩和されているだけで十分評価出来ました。それぞれの怪獣の魅力もすごい。ゴジラの重圧感はもちろんのこと、ギドラ登場に伴う雷鳴バリバリの興奮、モスラの神々しさ、ラドンの豪快な羽ばたき…姿を見るだけで楽しい。それに加えてギドラの首同士の小競り合いとか、ラドンの舎弟根性とか、怪獣ごとに付けられた性格の個性も良い。人間では手の届かない領域にいる、とんでもないスケールの生き物であるはずなのに、そういう個性があるだけで親近感が湧くというか、怪獣の世界に意識を没入しやすい感じがする。怪獣をただ凶暴で、無機質なテンプレート像にしていないから、映画の中とはいえこんなにも現実味のない存在を容易く受け入れ、愛することが出来るんですね。本当に、怪獣パートは良かったです。
逆に主人公始めとした人間たちのドラマパートは、博士の体を張ったゴジラへの栄養補給以外は微妙に感じたので、欲を言うならもっともっと怪獣たちの登場シーンを増やして欲しかったな。だいたい怪獣と人間のパート比率がちょうど半々くらいだった印象なので、7:3くらいにしてくれたらもっと評価高かったかも。