ヨッシー

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのヨッシーのレビュー・感想・評価

4.0
『ゴジラ愛溢れる正統派大怪獣祭り!』

2014年のハリウッド版『GODZILLA』の続編にして『モンスターバース』の第3弾。

世界中で巨大怪獣が目覚め人類滅亡が迫る中、怪獣の王ゴジラとその宿敵キングギドラの決戦が幕を開ける。

監督は『クランプス 魔物の儀式』などのマイケル・ドハティ。

『シン・ゴジラ』の大ヒットで盛り上がってる中、久々のハリウッド版『ゴジラ』の続編(アニメ版?何それ?)。
ゴジラを始めキングコングなどの人気怪獣の映画を同じ世界観でやる怪獣版『マーベル・シネマティック・ユニバース』である『モンスターバース』の最新作ということもあって非常に楽しみにしていた作品。

この映画の感想は超シンプルに二言でまとめられる。

・怪獣は最高!
・人間は正直どうでもいい

まずはなんといっても怪獣達の見せ方。もう怪獣映画としては500億点あげたいレベルで文句なし。
ハリウッドの最新技術で作られた怪獣達のカッコよさ、神の如き美しさ、モンスター的な恐ろしさを思う存分堪能できる。

とにかく怪獣達の絵作りがいちいち素晴らしく、怪獣達の体の光の美しさ、あの巨体が雲や土煙からいきなり現れるギョ!とする感じなどとにかく見せ方が上手い。

もちろんハウリッド映画ならではの怪獣達のど迫力怪獣プロレスも存分に楽しめる。どの怪獣にもしっかり見せ場があり、アクションの見せ方も上手い。

さらに、初代『ゴジラ』をはじめとする過去のゴジラ映画のオマージュも数多くあり、製作陣のゴジラ、日本の特撮映画に対する愛とリスペクトが随所に感じられる。
特に渡辺謙演じる芹沢博士の活躍っぷりは日本人としては感謝しかない。

このように怪獣映画としては文句のつけようがない傑作ではある。
ただ、人間側の描写に関してはかなりツッコミどころが多い。
ぶっちゃけ芹沢博士以外のキャラクターはあんまり印象に残ってないし、肝心の主人公のラッセル一家の行動は謎が多い。
娘のマディソンは怪獣に対する彼女のスタンスが謎で母親に反抗する展開もイマイチ納得できないし、父親のマークはゴジラを憎んでる割にはその憎しみの解消がちょっと薄い。
母親のエマに関してはネタバレになるから詳しくは言えなけど、ツッコミどころだらけ。
はっきり言ってドラマとしてはかなりあまい作品でもある。

とは言え、これは怪獣映画。
怪獣が良ければ他の細かいことなんかどうでもいい!
こちとら怪獣の大暴れを見に行ってるんだからそれが満足ならそれでいいんだよ(暴論)。
間違いなくゴジラファン、怪獣ファンが大満足できる怪獣お祭り映画。これは劇場のスクリーンで見ないと思ったいない。ぜひ劇場で見ていただきたいオススメの作品です!
ヨッシー

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