Kitty

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのKittyのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

怪獣映画愛に満ち溢れた傑作。お正月映画でやってたようなゴジラを期待して観に行ったら期待以上の物を観せられる。
ゴジラシリーズは怪獣総進撃やファイナルウォーズなどの集合系はもちろん、初代から平成VSを経てミレニアムまで様々なものがオマージュされてて、ゴジラ好きが作ったゴジラだと否応なく分かる。しかも平成ガメラ的な展開やセリフもあったりして、怪獣特撮好きには本当に堪らない1本。

怪獣を古くは世界を支配していた神として描いていたことから分かる通りストーリーとしては宗教的、もっと言えば黙示録そのものと言っても過言ではないとすら思う。

キャラクターに関して言えばかなりイカれてると思うが、各々の目的に向けての推進力が強く、しっかりと対象物の見えた演技が出来てることもあり、イカれてる故の違和感はあるがドラマとしては成立していたように思う。

チャンツィイーが双子で小美人っぽい設定で髪型も三枝未希だったり、芹沢博士が初代芹沢博士のような行動を全く異なった意図でとったり、過去作へのオマージュをふんだんに盛り込みファンを喜ばせつつ、ゴジラのテーマのひとつである、「自然や環境を破壊し続けた歴史を持つ人類が自然とどう向き合うのか」という問題提起を取り入れた神話的な展開の物語に、これでもかと詰め込まれた怪獣プロレス。「これが観たかった!!」を越えて「こんなの見せてもらっていいんですか!?」って映画。最高。
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