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ゴジラ キング・オブ・モンスターズのmitzのレビュー・感想・評価

3.0
前作ハリウッド版からのストーリーをしっかり踏襲し、特務機関モナーク内での思想の分裂から、原理主義者たちによる暴挙まで薄いヒューマンドラマを展開した後はラストまでバッキバキ大怪獣フェスティバルです。
蜂起されるモンスターたちの中で圧倒的存在感を放つのがキングギドラ。ハリウッドが手掛けることによりその流線美はさらに神々しくなり思わずうっとりしてしまいます。
反面とても残念なのは、前作にも増してモンスターたちの擬人化が目に余ることです。しっかり顔面をアップで捉えたカメラワークから、うっすら表情を浮かべることで喜怒哀楽が垣間見えてしまうハリウッド的な味付けには胸やけがします。(人知を超越した存在だからこそ無機質さを保った「シン・ゴジラ」はやはり素晴らしい。)
とは言え「怪獣映画」とは全くの別物の確立された"GODZILLA"としてのエンターテイメント性はこれ以上ない作品です。まるで「笑っていいとも!」の最終回です。

そして次回作はいよいよ他団体との交流戦、"vs King Kong"。その伏線までしっかり収録された意欲作です。
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