深夜のTVドラマでやっていた時から1話からずっと見ていた「深夜食堂」。
あの1話完結で淡々と見せてくれる部分に魅力があった作品を映画でやると聞いた時は、また人気が出た作品を体裁だけ繕って食い潰されてしまうのか、と公開時は見ませんでしたが、実際観てみると何も変わってない(笑)。
ちょっと出てる人が豪華になったのと、話の尺が少し長くなったくらい(笑)。作り方としては正しいかもしれません。
あの飲み屋でのいつも見掛けて呼び名だけは知っているような人達との緩い繋がりの中で、お互い馬鹿を言い合ったり、励ましあったりするようなふんわりした場の空気を上手く伝えられている気がします(特に近年の作品の中では)。
最近はこういう感じに憧れてテンプレっぽい仲間だ常連だ、みたいに振る舞っている人達を見掛ける機会が多い気がしますが、この作品で描かれているような場所は作る物ではなく、そこに集まる人達によって作られる物ではないかと思わせてくれる作品。
少し夜に飲んだり食べたりしに出掛けたくなります。
