しろくま

でーれーガールズのしろくまのレビュー・感想・評価

でーれーガールズ(2015年製作の映画)
3.3
2022.08.19/174/GYAO
〝鮎子がヒデホ君を想う気持ちが、生き生きしてキラキラしとって、作りごとじゃあ、あげな気持ち描けんもん。読み終わった後もこの先どうなるか気になって、気になって〟

東京から岡山に転校してきたばかりでクラスに馴染めない鮎子(優希美青)。鮎子の描く恋愛漫画を通して、憧れの武美(足立梨花)と仲良くなるが、クリスマスイブの日に、ある出来事がきっかけで仲違いをしてしまう。そして30年後、同窓会で再会した二人は、互いの近況を伝え合い打ち解ける。1980年と現代の2つの時代を舞台に、恋と友情を描いたストーリーは、まるで〝サニー〟のよう。ただあまりにタイムリミットが早すぎて気持ちが十分伝わったのか、過去のわだかまりが本当に解消できたかは謎。それと、30年後の二人があまりにも別人で、うまく繋がらないキャスティングも微妙。

岡山弁で〝ものすごい〟を意味する〝でーれー〟という言葉が耳に残った鮎子が、クラスに溶け込もうと〝でーれー〟をでーれー使ってたけど、確かに、転校したては言葉の違いがネックになるので、その地方の方言を覚えて距離感を縮める作戦は有効かも。

でも、あの朝ドラで放送をしてた職場で沖縄の方言を使いまくる〝でーじガール〟には、〝ちむどんどん(胸がときめく)〟しなかったなあ。方言を使う女子は可愛いって説を検証するために、以前〝TOKIOカケル〟でメンバーとゲストが、方言女子と妄想シチュエーションを披露する企画があって、結構メロメロになって、方言の破壊力は凄まじい筈なのに…。
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