美麗華大直影城 レーザーIMAX3D上映
『スターウォーズ』『ヘイトフル・エイト』『ダークナイト』とフィルムIMAXで撮影された作品を観るたびに、日本にはその上映環境がもう無いことを残念に思ってたけど、そのフィルムIMAXシアターで念願叶って観ることができた。幅28.8m・高さ21.6mのスクリーンサイズはただ大きいだけでなく、その大きさの概念を覆してくるレベルだった。
ただ、かつて70mmで撮られた『ベン・ハー』リメイク版ということでフィルムIMAXの部分もあるかと期待して行ったけど、全編デジタルIMAXのものだったからその凄さを一部しか味わえてない。レーザーIMAXでの3D映像は自然な感じだった。
作品の内容は、映画史に残る名作である1959年版と比べてとにかく全てが薄い。現代の観客に合わせると言っても、212分から141分にまでは削ぎ落としすぎ。1959年版で重要な部分を成していたキリストの奇跡もさらっと片付けられていて、この監督は戦車競走だけやりたかったのかなと。
戦車競走などの映像も最新のVFXで凄くなってるとは言え、数え切れないほどの人や物を実際に使ったスペクタル巨編の豪華な映像と比べると超えられないものがある。
キリスト