このレビューはネタバレを含みます
最初のアリが自宅から強制収容されるシーン怖かった。連れていかれるだけでなく、危害までも与えられるなんて。
拘留者は狭い個室に閉じ込められ、兵士と友好的な会話をすることさえ許されない。
エイミー以外の兵士の人達はどんな意思でこの職業についたのだろうか。
従属する拘留者に対して罪悪感を抱いたコールだが、他の兵士はまるで洗脳されているかのようだ。
敬礼する時、「自由を守れ」と言うけれど、国籍は違えど拘留者の自由は?
もはや何を何から守るのだろうか。
「アラブ人は女性を嫌うんだ」と伍長は言うけれど宗教的な理由があるのではないかと。
また、拘留者たちが数日間ご飯を食べなかったのも宗教が関係してたりするのかな?
終盤のシーンでアリが首に刃物をあてた後、エイミーが105の扉の小窓を開けて手を差し伸べた時、一瞬大丈夫か不安になったけどそもそも罪人じゃないしアリは悪い人じゃない。
エイミーが密告した人を言えないと伝えたのにアリが"たまご頭だな"って当てたところ好き(笑)🥚
ここら辺のシーンは特に、エイミーの視線と表情が優しさで包まれてるのよ。
クリステンの演技最高。
エイミーが基地を去る際、ハリポタの本贈ったとか、アリの数独持って帰るとか、1年間も情を抑えてたエイミーを思うとより辛い。
この本が一番最初にアリに届いてよかった😭
この基地は今なお閉鎖されていないみたいです。
Googleでこの基地について調べたら"現在営業中"と書かれてあってゾッとしました。
ところで彼らのような兵士は公務員のようなカテゴリーになるのでしょうか…
一刻も早く閉鎖されて欲しい。
だが、長い間ここで不当な扱いを受けた無実かもしれない拘留者たちの心には深い傷と怒りだけでなく悪の心までも芽生えてる可能性もある。
グアンタナモ収容所について書かれた書籍があるみたいなので一度読んでみたい。