クリストフォルー

レディ・ソルジャーのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

レディ・ソルジャー(2014年製作の映画)
3.8
本作に出てくるのは、アメリカ軍がキューバ湾に設けた“グアンタナモ収容キャンプ”という“対テロ対策の強制収容所(その内の一時収容施設)”なのだが、2016年のBBCによる『なぜ日本は難民をほとんど受け入れないのか』というレポートに映し出された《東日本入国管理センター》という名の代用監獄と、どうしたって重ねざるを得ない。まして、2021年3月の名古屋入管での収容女性の死亡事件を知ると、やってることは同等(もしくは、より陰湿)に思えてならない。
実際のテロ攻撃(9・11)を受けたわけでもないのに、時代遅れの入管法を盾に“ゼノフォビア(外国人嫌悪)”を増殖させている日本について、この映画からも気づかされた。
アリ役のベイマン・モアディ(「別離」)は、いまやクリスティンに劣らぬトップスター。その意味でも見逃せない秀作。
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