観てから１日経って評価をだいぶ下げました。
不完全な大人のダメダメっぷりを描くのは良いが迷惑を被った子供の救済の描写がほとんどなく、おざなり過ぎるストーリーが一番の理由。
アダムサンドラーは、ハイライトシーンで「話し合うより朝飯食おう」と言って奥さんの不倫を許容したかのような態度を取って問題解決を図ろうとするが、
自分もデリヘル呼んだことは告白していないので、本質的な問題に向き合わない狡い男に見える。
セックスを拒否したのは妻の方だが、出会い系アカウントのハンドルネームbored wife(安直)とあるように問題はもっと根深いところにあるはずである。
そこに蓋をし、不倫問題を許したかのような振る舞いをすることで夫婦関係の延命処置を図る夫の表層的な行動は、ストーリーとして不完全燃焼だし、キャラクターとしても魅力的じゃない。
この物語の先には激しいDVかモラハラの末に離婚する二人を想像してしまう。(パンチドランクラブでアダムサンドラーが散々物に当たり散らすのを見ているだけに)
それでも三点つけるのは、音楽のセンスの良さ。bibioやfour tetはじめ選曲のチョイスが抜群に良い。映画の格を一段も二段もあげてくれていると思う！
