桔梗F

裏切りの獣たちの桔梗Fのレビュー・感想・評価

裏切りの獣たち(2013年製作の映画)
4.3
ヨハネスブルクを舞台にしたクライムアクション。
潜入捜査官チリと相棒の相棒は上司の汚職を知り、腐敗した警察に絶望する。このままでは一生出世することも生活が楽になることもないと悟った二人は、強盗団に潜入し…。

南アフリカ映画ということで知名度はありませんが、なかなかの当たり映画です(^-^)

一応、警察のバディものですが、早い段階でギャング入り(笑)するので、「レザボアドックス」やコーエン兄弟監督作風のクライムものになります(・ω・)

特筆すべきは畳み掛けるような急展開シナリオとリアリティ、カメラワーク。

出だし10秒からいきなりピンチ&銃撃戦、追撃戦(>_<)
ギャングに入り、裏切りがばれそうに…ピンチ。
犯罪計画実行!ピンチ。終盤の決戦!大ピンチ!

と、ハラハラドキドキ見せ場が多く、派手なハリウッド映画慣れしてる方にも楽しめる作り。

ギャングメンバーそれぞれもキャラ立ちしており、人間関係図も大きく展開に左右します(゜ロ゜;

後は邦題にもある通り、クズだらけで、壮絶な裏切り劇が待ち構えてるので展開もなかなか読めない好シナリオ!

トランシーバーを使った終盤の伏線ともなるバディ連携戦や主人公二人の友情や葛藤など飽きることがありません(^-^)

終始、黄色ががった映像にカメラワークも素晴らしく、出だしの追撃戦は「カメラマンは何者?」というくらいハイスピード追跡撮影(゜ロ゜;
銃撃戦も下から撮るなど凝った作り方が見物です(>_<)

リアリティを追及したため、普通はありえない主人公無双やスケールのでかい犯罪はなく、地味に思う方もいるかもしれませんが(^^;

ラストも満足感十分な締め方でレンタルして良かったと思える良作でした(^o^)

まあ映画マイナー国南アフリカから買い付けてくるぐらいなので、バイヤーさんも質には自信があったと思います(>_<)

当然、このような良シナリオのマイナー国映画をハリウッドが放っておくわけがありません(^^;

2年以内にハリウッドリメイクが決定したそうです( ´△`)くたばれハリウッド!

この映画が成り立つには「ヨハネスブルク」という土地柄が重要なファクターなので、ハリウッド版は派手で有名な役者にはなっても劣化は確実です(;´_ゝ`)

目の肥えた映画ファンの方には見慣れぬ南ア映画で取っ付きにくいでしょうが、オリジナルをお勧めします(^-^)
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