オールド

三里塚に生きるのオールドのレビュー・感想・評価

三里塚に生きる(2014年製作の映画)
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"場"というものについて考え、その重たさにこめかみがギューッと締め付けられてしまった。
これは極めて私事、かつ映画本編に直結せずレビューの体裁を保っていなくて大変申し訳ないが、生産者と消費者を直で繋ぐ羽田市場、損益と"木の下のはげじじい"の最大効率を求めるセンター流通に圧迫される魚市場に勤めるおれにとって、どうも他人事では済まされない歴史であり、予言であったような気がする。
何事も先に先に、遠く速くと前のめりに進歩を急ぐ時代にあって、あえて魚と人の流れを止める"場"としての魚市場。止まって、見て、会話して、みんなで漸む。そこになにか掛け替えのなさを僭越ながらちょっと思っているわけで。(一方でなにチンタラやってんだ、乗り遅れるぞ淘汰されるぞとジリジリする自分もいる)
んなもんでスコアをつけるなど出来る事ではないのよなぁ。
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