ファッキン・サイクリスト(笑)
2001年にベアトリス女王から美術館全面改修を求められたアムステルダム国立美術館。
2003年閉館、2008年再開予定。
のはずが……
成熟した市民社会のモデルと言われたオランダらしく、誰もが意見して主張して何も決まらないまま10年も閉館していた、その間のあれやこれやのドキュメンタリィ作品です☆
関係者が「もう、うんざりだ」と疲弊しまくり、館長が辞任する等、波瀾万丈!
"世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った"
と言われるお国柄が出ていて、いやはやなんともお疲れ様でした(笑)
設計図を提示したら、「市民の生活に欠かせない自転車が通れない」だの「すぐ美術館に入れない」だのサイクリストたちが意見をブーブー!
からの車椅子が入りづらいとか、不平不満の嵐!!
全人類が幸せになるのは無理なんだから少しは妥協しようよ!と思いますが、これがオランダなのかなw
っていうか、チャリが迂回すればいいだけじゃんww
そんななので「民主主義のマッドハウス」とか言われてた(笑)
さらには施工図と違う箇所がいくつも出てきたり、壁をめちゃんこ暗く塗られたからまた塗り直したり。
そして、ありとあらゆる許可申請、審査委員会、市民への公聴会、活動家との話し合い……
そりゃあ会議中居眠りもするよね。
一方、美術品たちは。。。
大好きなレンブラントが10年も倉庫に押し込められていたなんて(泣)
どっか他の美術館に展示された時もあったかもしれないけど。
が、工事が終わって、飾られたシーンは圧巻。。。
"夜警"とか、レンブラントの暗さ、黒、が好きなんですよねぇ~
なんか落ち着くのw
あとブシェミ似のアジア館館長さんが、日本から仁王像を買い付け、我が子のように眺めるシーンも感動的でした☆
そんなに想ってくれて有難い!
眼差しに愛しかなくて、一緒に泣けてきちゃう!!
そんなこんなで2013年4月15日に漸く開館したらしい、新生アムス国立美術館。
色んな意味で観に行きたいです(=゚ω゚)ノ