前作よりも予算が増えたことが丸わかりのクオリティ。ちゃんと作れちゃった分画面の説得力は増したが減った魅力もあり個人的には前作に軍配。
台詞やキメポーズ、ドヤ顔のギャグ演出がいかにもな感じで笑わせようとする制作側の意図が透けて見えてちょっと萎える。それでも飛び石にパチンコ、おとり作戦などの小学生レベルの攻防は笑える。この映画の最大の魅力は主演俳優かもしれない。フィンを演じるアイアン・ジーリングの大真面目で神妙な表情があからさまにおかしな世界の中で異彩を放ちまくっていて凄く良い。
予算があるせいである程度全体像を撮影できてしまっていて前作の良さが失われている。続編で同じことを繰り返したらそれこそアホなので仕方がない部分なんだけど。
タクシーが水没しかけてロープで逃げるシークエンスは前作と同様ウェストショットのみで構成されていて面白かった。
ある意味メイキングを見させられているような、撮影をしているという生々しさが漂っているところが醍醐味。
『命を大事に』って『魔法陣グルグル』思い出すからやめて笑
