君が生きた証
なんか爽やかな邦題なんですけど、これ、いい意味で裏切られました。
銃乱射事件で息子を亡くしたサム。
息子が作った歌を歌い、クエンティンたち若者とバンドを組みライブも大盛り上がり。
前半はトントンと明るいタッチで物語は進んでいく。
音楽が心地よく軽快。
それが後半に入ると一転する。
今まで息子の歌を歌うサムを当たり前のように見守り、ノリノリで聴いていたこちらもどんどん気が沈んでくる。
本当に良いのだろうか?
サムの行為は許されるのだろうか?
今まで聴いてた音楽も違って聴こえる。
ラストもハッピーエンドともバッドエンドともとれぬ、観るこちら側に委ねられるような終わり方で。
これがハッピーエンドでも、いやいやそれで良いのかいっていう疑問を抱くだろうし、バッドエンドだととても重くて立ち直れない気持ちを引きずるだろうし・・・
先日観たはじまりのうたのように軽い気持ちで見始めると最後色んな意味で泣く。
気づかない内に観てた方も傷を負ってるような映画です。
秀逸な一作。