朱音

君が生きた証の朱音のレビュー・感想・評価

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.8
銃乱射事件で息子を失った父親が息子の作った曲によって新たな仲間と出会い人生を再生していく…。ここで出会うアントン・イェルチンがまた純粋で誠実で夢に向かって一途な好青年。素敵な歌声を披露してくれます。彼が実際にバンドやってるなんて知らなかった…。途中でスト-リ-がガラッと変わるんですが,息子を感じていたいから歌いたい。けれど嘘をつくのが辛い。彼が純粋過ぎるから嘘を許せなくて歌えない,彼を許せない。そんな2人の葛藤が切なかった。事件の被害者の遺族と加害者の遺族。どちらも子供を失うという事は同じなのに遺された側の重み,背負っていくものは全く違う。それでも愛さずにはいられないんだよね…。こういう視点の作品はなかなか無いかなーって。思いがけず素晴らしい作品に出会えた。音楽のセンスが響く作品は本当に素晴らしい。
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