Nella

シェルターのNellaのネタバレレビュー・内容・結末

シェルター(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

感想書くところがあるのを発見して泣いて喜んでる😭

ゲイムービーたくさん見たけど、その中でも一番大好きな作品で、何度見たかわからない。ファンムービーを作ったりもしたよ。
残念なことに日本語どころか英語の字幕もついてないので、私はドイツ語版を買って英語字幕で見たりしたんだけど(字数制限があるので台詞と全然違う)、細かい所でまだわからない所もあります。その点をご承知おき下さい。

ゲイ向けサイト「アフターエルトン」でゲイが選ぶ映画100の2位に確か3年連続で入ってました。2位っていうのが実にぽいんだよね、ガチゲイさんの中には「濡れ場が少な過ぎてつまらない、ゲイのハーレクインロマンスみたい」というdisもあったんだけど、それもむべなるかな。終始ロマンティック!!!!なんですよ。

絵を描くのが好きで美大に行きたいのに、5歳の息子をネグレクトして男と遊び歩く酒クズの姉と、障害者の父親がいて、人生がままならないザック。都会で失恋して故郷の海が恋しくなった小説家のショーン。そんな2人がサン・ペドロの海辺で出会って、ショーンはサーフィンが得意なザックにサーフィンを教授してもらうことに。

実はショーンはザックの親友ゲイブの兄で、ザックが高校生の頃にも会ったことがあって、その頃のビデオを夜中にショーンが眺める場面など「これはロマンティックなのだろうか?やや危ないのでは?」と思うシーンも、正直少なくないです😅あとそこでお互いの部屋でトランシーバーを見つけるくだりとかね、見る人によってはショーンキモって人もいるかもですが😅ショーンの人はややブラピに似た大変爽やかなイケメンで、キモさを吹っ飛ばしますw

酒クズの姉とその男以外、出てくる人が皆優しくて、こんな世界だったらいいのにと思わせる。そんな世界で、周囲に理解者もなく孤独なクローゼットゲイだったザックが、段々と自己を肯定していくという爽やかストーリーが、光の美しい西海岸を舞台に鮮やかに描かれていきます。
主演のトレバー・ライト君は、もう役者辞めちゃったみたいなんだけど、この時は本当に輝いていて、ザックの目覚めを表現していて素晴らしかったな。
この映画のもうひとつのテーマとして、ゲイカップルが責任を持って子供を育てることというのがあり、酒クズの姉が捨てた5歳の息子(ザックにとっては甥)をショーンと2人で育てていく…というラストにはややハーレクインぽさを感じなくもないです。息子役の子がまためちゃくちゃ可愛くて、この子の裏話を副音声で聞くと可愛すぎて悶えます。
あとザックの描くグラフィティも心情、特に抑えきれない恋心を表現していてグッとくるんだよね。
とにかく何もかもが私の好みにドンピシャな映画なんですが、荒んだ心を癒したいBL好きの方に是非オススメしたい‼️
Nella

Nella