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駆込み女と駆出し男のmitakosamaのレビュー・感想・評価

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)
3.2
江戸末期に天保の改革が施行され文化統制の愚行が行われた時代。
夫婦の縁切り寺である東慶寺は、女が逃げ込みそこで24ヶ月過ごすと離縁が成立したんだそうな。

大泉洋は医者と戯作者の見習い。叔母が東慶寺の縁であり、寺勤めの医者となる。

同時期に寺に駆込んだ女が3人。
豪商の妾だった女。
製鉄業の妻で仕事を押し付けられ顔に火傷をおったあげく妾を作られた妻。
道場破りで道場を乗っ取り強引に娶らされた女。

理不尽に蹂躙される女たちの悲哀と、男たちの暴虐が目に余るが、そんな中で大泉洋の存在が一服の清涼剤だ。
口八丁でチンピラを丸め込んだりするキャラは氏の役どころの真骨頂。
尼寺なので男子禁制な中、目を見ずに手探りで治療させられたりと色々コメディエンヌだ。

天保の改革により馬琴の里見八犬伝の続きが書けない状況。戯作者見習いにとってめ憧れであり、寺の女との縁で繋がることとなる。

自分から劇場に赴くタイプの作品じゃなかったので、スカパーで見れて良かった。
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