数年前劇場で観た作品を再度自宅で鑑賞。
「駆込む女」にはそれなりの理由がある。
駆け込まれた男は大事なものを失った時に理由に気付く。
実際に幕府公認の駆け込み離縁寺として存在した、東慶寺のお話。
曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」を絡めつつ、物書きで医者見習の信次郎とじょごの恋もくどくなく、心がすごく温まる。
何よりも満島ひかりの演技は良い。
樹木希林や中村嘉葎雄、キムラ緑子といった助演陣の演技も良いのだが、満島ひかりがすごく良い。
原田眞人作品ならではの時代モノの重厚感もしっかりとあり、富貴晴美さんの音楽の良さも合間って、あっという間の2時間半。
「素晴らしくて敵わないは、素敵と言いましょう!」