江戸時代後期に、縁切り寺として離婚を希望する女たちがかくまわれた鎌倉の東慶寺を舞台に、医者見習いで作家志望の主人公が、もつれた男女の縁を解いていく姿を描いた時代劇。
井上ひさしの原作があるものの、全然知らないまま観たら、昔の語り口調が日本語なのに何言ってるかついていけず、最初は混乱してしまいましたが、当時の実際にあった離婚システムや、訳あり女たちの生き方が様々で興味深く、家事の手を止めて集中してみました。
樹木希林さんが、女たちに事情聴取し、寺へ送り出す御用宿の主人で出ており、緩そうに見えて頼り甲斐のある役がピッタリ。
希林さん自身が、結婚で苦労されていただけに、自然体で女たちの悩みを聞く姿がご本人の素のように見えてしまいました。
あと大泉洋が上手い!
あの長くて難しいセリフを完璧に言えるだけでも凄い!
芸達者な役者さんが揃ってますが、ダントツでこの2人が素晴らしかった。
DVやモラハラなど、時代変われどダメな旦那は変わらない(。-_-。)
ラストは想定外に爽やかでした。