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駆込み女と駆出し男の点心のレビュー・感想・評価

駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)
4.0
 めっちゃ面白いな!?!?

 自分のことばを、自分を取り戻す物語。

 あだっぽいお吟、火ぶくれが絶えないじょご、2人は命がけで縁切り寺へ。

 おゆきさんの公開審判、これ憑き物落としじゃないですか…(京極堂シリーズをみてね)言葉を操る医師、寺の家系、ふむふむなるほどなるほど…。序盤の字幕つけないと分かりにくいくらいの闊達なせりふ回し、中盤の嘘八百並べ立てるだけの機転、これがクライマックスの審判につながってくるわけですね!!おもしろさと機転で人の苦しみを癒してしまう、これ大泉洋のいいところ100%出てる映画では…。

 はじめは駆け込みの理由さえなかなか言えない、(駆け込み寺に行くかどうかすら神の思し召し次第)、自分のことばすらなかなか出てこなかったじょごが、ただ長崎について行くのではなく、戯作者としても医者としても輝ける道として江戸に行こうと誘う。将来が見えている…。

 密偵と法秀が同じ秘密を抱えていたりと、そのピンチはわりとあっさり解決しちゃったりもしましたが、どのエピソードもつらい境遇のなか最善を選んだ女たちの話だった。

 お吟に会えなくてもそばにいる男、ほんと苦味と渋味がほどよい、いい男ですね…。

 お吟の最後のせりふよかった。

 東慶寺は鎌倉にあるみたいです。
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