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奇跡の2000マイルのyのレビュー・感想・評価

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)
4.5
ラクダ4頭と犬を連れてひたすら砂漠地帯を歩きます。目的地は海。出発するまでが少し長いけど、旅が始まった後は最後までぐっと惹きつけられました。

いくら歩いても変わらない乾いた景色。夜が来たら眠り、目覚まし時計で目を覚ましたらまた歩く日々。景色に溶け込むように主人公も渇いていきます。身体の水分も心も渇いて時々写真を撮りにくるカメラマンにあたってみたり。

途中何度か野生のラクダに襲われかけたり、大事な磁石を落としたり‥色々ありましたがそれでも歩き続け、拍手も待ち受けるカメラマンもいない (アダムはいますが) ただの海に辿り着くところに静かな感動がありました。

主人公はほとんど感情を表現しません。その感じも好みでした。歩きながら、私何してるんやろうとか、やるんじゃなかったと何度も思ったり、目覚ましに起こされて今日の1日を想像してうんざりしたと思います。
と想像する時間も楽しいです。

後、すごいなと思ったのは全然丈夫そうに見えない薄いサンダルがかなり丈夫だったこと。
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