ねーね

奇跡の2000マイルのねーねのレビュー・感想・評価

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)
3.3
まとわりつく蝿、ざわめく砂、乾ききった風、ずしりと響くラクダの足跡。
彼女の旅路は想像以上に厳しく辛いものであるはずなのに、
カメラはひたすら真っ直ぐ、なにもない砂漠のように、淡々とその光景を映してゆく。

長旅を完結させたときの達成感、得られるもの、そういった青春ロードムービー要素は一切なく。
人間はどこまでも孤独な生き物で、いつだって寂しさと闘っているということ。
そんな事実を、砂漠という舞台から突きつけられた気がする。

ミアちゃんの演技はすごくハマっていて、彼女のあどけない純朴な表情が、最後はすっかりタフな旅人の顔つきに変わっていた。
まさに一旅してきたってくらいの変化!綺麗どころもいいけど、こういう役もすごく良い。もっと観てみたいな。
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