りり

リトル・アクシデント 闇に埋もれた真実のりりのレビュー・感想・評価

2.8
クライムサスペンスなのかと思いきやヒューマンドラマ色が強かった。子役の少年を筆頭に主要な3人の登場人物の繊細な演技には魅入るものがあったが、とにかくやるせなさに満ちた暗い内容で、一応物語の流れは良い方に向かうラストで終わるのだけど、胸のあたりが重苦しくなる映画体験だった。まーたまにはこういうのを見るのもいいかな…。部屋を飛び出す恋人を追いかけられないことで事故前とは身体が変わってしまったエイモスの悲しみを感じられたり、少年の告白を窓から見るアングルで表現したりとか、印象に残る演出も結構あった。

炭鉱というとイギリスの労働問題が有名だけどアメリカでも雇用者と労働者との溝は結構ある感じなのかな。田舎の閉鎖的な空気もそういった立場による断絶や偏見に拍車をかけてるのかも…悲しいな…。
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