ブラジルの過酷な生活を送っている孤児の子供達が、「それでも人生は素晴らしい」という事を証明するかのように絶妙に描かれた素晴らしい映画でしたね。
汚職に関する重要な証拠をうっかり手に入れた少年が「正しい事をする」為に奔走し、「正義」と言う名の大義名分のそれとは異なる、純粋に「間違っている事」を否定する姿は、綺麗事ではあると思いつつもなんだかその純粋さに憧れる。
どれだけ大人びた事を言って、まるでベテランの犯罪者グループのような計画を練っていても、計画はおざなりになるわ、重要な暗号を解く為に壁に書いた文字はそのままにして結果的に痕跡に残してしまうわ、とやっぱり子供なんですけど、それがかえってスリルを増幅。
汚職の全容がいまいちピンと来なくて、それで全て解決したのかちょっと気になったのが、僕的に少々残念というか、それで万事いいのか少々引っかかりましたが、ブラジルではそんな細けぇ事はどーでもいーんでしょうねきっと。
最後の砂浜のシーンは凄く楽しそうなので、その後の少年達を描く続編というかスピンオフができたら是非とも観たい。
ないだろうけど。
なんにせよ、「僕にもそういう純粋な時代があったな」と無かったのに思い出させてくれたなかなかの良作だと思います。
