ゆみな

アドリブ・ナイトのゆみなのレビュー・感想・評価

アドリブ・ナイト(2006年製作の映画)
3.0
イ・ユンギ監督作品ってことで観賞。
これは平安寿子さんの短編小説を映画化したものなんですね。イ・ユンギ監督って日本の小説好きだよね。そして、観終わった後に気付いたんだけど、主人公がハン・ヒョジュちゃんだった!映画の中では無表情でなんとなく沈んでいて笑顔のない役柄だったので本当に気付かず…相変わらず可愛かったですけどね。

突然2人連れの青年から声を掛けられ、行方不明の女性“ミョンウン”に間違えられた女性役がハン・ヒョジュちゃん。彼女はミョンウンの身代わりとして、危篤状態の父親の臨終に立ち合ってほしいと頼まれる。断るに断れず代役になってしまった彼女の一夜のアドリブ・ナイトのお話ですね。

まあ、相変わらずこの監督の作品は淡々としていて、多分退屈だと感じる人も居るとは思うんですよね。でも、観終わると毒素が抜けたみたいに体が軽くなるって言うかね。いつも不思議な感覚をくれるんですよ。イ・ユンギ監督の映画って。
言葉で説明すると宗教の押し売りみたいに嘘くさくなってしまうので、退屈覚悟で観てみるのがいいかもしれないね。

今まで観た彼の作品の中では下位ですけど、やっぱり何か心に残る映画ではあります。観て良かったな。
ゆみな

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