Kevin

フィフス・ウェイブのKevinのレビュー・感想・評価

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)
4.0
普段通りの日常。
学校に行き、授業を受け、友達と遊ぶ。家に帰れば家族と一緒にご飯を食べる。
そんな普通のことがある日突然〝行けた・受けられた・遊べた・食べられた〟に変わってしまう。
未知の存在“アザーズ”の襲来によって。

物語の冒頭からこの作品の世界が悲惨なことを物語っています。
ついこないだまで一般人だった人々が銃を常備し、見えない恐怖と戦っている。
本作の主人公“キャシー”(クロエ・グレース・モレッツ)もそのうちの1人。
生きるためならたとえ人間同士だとしても自分の身を優先する。

そのような身に置かれていることを開始早々知らされ、つかみは好印象。

その後の展開も早く、且つ丁寧な説明もあり非常にこの世界観に入り込みやすかったです。

その反面、後半が尻すぼみしないか少々不安を抱えながら鑑賞。
しかしそんな気持ちを見事裏切ってくれるかのように最後まで飽きずに観れました。

いや、正直言うと途中「だらけてきたなぁ」とは感じました。
そう思ったのも束の間、衝撃の事実に興奮度は再びピークに。
しかも立て続けに衝撃が来るもんだからチンポコ掻く暇もありません。
ある程度予想は出来てはいたが結構驚かされました。

そして肝心の“アザーズ”について。
“アザーズ”が侵略する理由がわかったものの深くは触れず
「“アザーズ”って結局何だったんだよ!」
とおっしゃる方もいるかもしれません。
しかし本作品ではその不透明さがいい方に働いていると自分は感じました。
未知は未知のままのほうが興味が湧くものです。

敢えて欲を言えばラストかなぁ。あっさりすぎ?
この終わり方もひとつの形として有りだと思うけど、個人的には鑑賞中続いていた興奮を鑑賞後も引きずらさせて欲しかった。

この点を差し引いてもなかなかの良作リアル志向SFパニック。

評価が低いですが僕は普通に楽しめました。
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