クッピーラムネ

パーソナルソングのクッピーラムネのレビュー・感想・評価

パーソナルソング(2014年製作の映画)
3.8
2021
No.139

映画・ドラマ・CMなどなどテレビをつければ流れてくる。
外に出て街を歩けば聴こえてくる。
当たり前のように世界中に溢れている音楽。
今や音楽がない世界なんて考えられない!
それくらい私たちの生活に欠かせないものになっていますよね。
少しずつ変化しながらも時代を超えて受け継がれてきて、その時代の音楽を聞けば顔も知らないその時代に生きた人達、その歌を作った人の気持ちが少しだけ分かるような気がします。
例えば分かりやすいものだと短歌などは、字のまんまですが短い歌ということで、短い上に、というか短いからこそ直接的な言葉が多かったりするので、とても気持ちがストレートに伝わってくるなあと思います。
今から何百年も前のこの月をみながらこんな事考えていたのかなあとか思ったり😊
自分が経験していないことでも気持ちや情景がうかんでくるんだから、自分が大好きな歌だったら余計に忘れないですよね!
だからどれだけ音楽が偉大かっていうことをこの映画は教えてくれます!
さっきまで怖い顔して座ってた人達も大好きだった音楽を聴いた途端に笑顔になって、しまいには踊り出す💃🕺
それだけに留まらず忘れていた記憶が溢れ出してきてどんどん嬉しいそうに話すんです☺️
「あぁ、すごいなあ〜。」
本当にこの一言に尽きました。

確かに私自身もその当時聴いていた音楽を聴くとその当時のことを思い出して懐かしい気持ちになったり、失恋して悲しかった気持ちを思いだしたり、部活で汗かいて頑張った記憶だったり、、、、本当にいろんなことが蘇ってくるんですよね!

正直私は今作を見るまで認知症というものがこんなに深刻なものだとは知りませんでした。
でも人間誰だっていつかは老いるし、認知症だって本当に人ごとじゃないんですよね。
だからこの問題を先延ばしにすることは未来の自分の人生を捨てると同じことだなあって。
大袈裟だと思われるかもしれないですが本当にそう思いました。
でもこれだけ目に見えて良い効果が現れているのに音楽療法はまだまだ認めてもらえない。
人というのは良い意味でも悪い意味でも変わることを恐れるものだから、いつだって新しいものを取り入れるのは勇気がいることなんですよねきっと。
これは本当に難しい問題だとは思いますが、認知症患者の方が音楽を聴いて笑顔を浮かべたら、その家族や周りの人たちはもっともっと嬉しそうにとびきりの笑顔を浮かべてるんです。だからこの笑顔が見れるだけでも音楽療法を試す価値は大いにあると思いました!