音楽がめっちゃ好きな人。
音楽に対してそこまでの思い入れがない人。
その間にはわりと深めの価値観の断層があるから、
「音楽って、マジで人間には大事なんだぜ」
って言っても、
「あーはいはい、好きなのね」
ってしかならないんだけど。
でもこうやって、
価値観を超えた部分で人間に根差すものなんだぜ。
ってドキュメンタリーで見せられたらさ、
俺ら音楽好き勢も決して好き嫌いとか頭の部分でどーこー思ってるわけじゃないって、
初めて伝わるのかなって思うわ。
ぼくらがいつか老いて、
そして自分のことを人に伝えられなくなったとして。
その時にぼくらがぼくらを取り戻せるであろう曲。
それはきっとみんなあって、
でも人からそれがわかるとは限らなくて、
だからその時のために、
ぼくらの心にある大切な曲のことを、
きちんと人に伝えておかなくちゃいけないのだ。