あるる

博士と彼女のセオリーのあるるのネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

正論だけで白黒つけるのもおこがましいような。婚姻関係を結んでいることだけが愛の証明ではないような。関係性が変わってパートナーが変わっても、絆や想い合う心はあって、それは他人が勝手に踏み込んだり語れることじゃないんだなーと。

生々しい描写がないのは、そこに感情を持っていってほしくなくて、伝えたいことが別にあるっていう制作の意志かな?

苦しみや喜びが細やかな表情や仕草ですごく伝わってきました。感情の変化がよくわかる。観る側に悟らせる演出や演技がうまいなと。
葛藤をたくさん抱えていたはずなのに、献身がすごい。

ラストの子供達をみながら博士が言った言葉と、そこから巻き戻っていくシーンが美しくて、確かに愛があったんだなと切ない。たくさん苦しい経験も思いもあったけど、無駄なことは何もなかった、素敵な出会いだったんだなと。
あるる

あるる