346

博士と彼女のセオリーの346のレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.3
「博士と彼女のセオリー」を鑑賞。うん。やはり邦題が狂ってる。正しくは「博士と、彼女のセオリー」だろうな。そう、繋がってない。だからこそThe Theory of Everythingでしかないよ。統一理論、というその原題の言葉が持つ理想と、矛盾がそのままのこの映画を表してる。

愛し合うがゆえに二人が孤独になっていくさま。そのいびつな夫婦という形。そしてその矛盾を包括するのがテーマでもある時間なわけで。綺麗事だけが恋愛なわけじゃない。二人で過ごした時間は良くも悪くも、愛し合った二人の結果として、意味があるんだと思う。

万有引力とはひき合う孤独の力である。って谷川俊太郎も言ってるし。ホーキングらしく大きな視点で愛を観察した物語。と観れば悪くはなかったよ。でも面白かったかと言われれば、どうかな。もう少し面白く展開することも絶対できたと思うけど、実在の人物を描くのはそこが難しいよね。それも存命だし。
346

346