うさぎのみみ

博士と彼女のセオリーのうさぎのみみのネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

お気に入りに入れたはいいものの、博士系は堅苦しくてあんま面白くないだろうと思って全然手を付けてなかった。でもそういうやつに限っていいんだよな。
久しぶりに号泣した。

人生ってやっぱり上手く行かないんだね。
でもお互い幸せだからそれでいいのかな。
ジョナサンが現れた時にあぁ「僕が死んだら結婚しなさい」って言う系かと思ってたら一回も言わなかった。でもスティーブンは多分気づいてたと思う。だんだん体が動かなくなるのが切ない。始めは「ジェーンもっと支えてあげなよ!」とは思った。
でもジョナサンはいい奴で自分から身を引くしジェーンにも何も言わない。前半で1番きたのは海のシーン。微笑ましいからこそ辛かった。スティーブンは自分がいなかったら、いなくなったらのこと考えなかったのかな。私だったらそう見ちゃう。2人と子供たちが一緒に画面に映るシーンはスティーブン目線だと思ってる。
ジェーンも死んでジョナサンと2人になることを望んでる訳ではないと思う。複雑だよな。でもそこでスティーブンを生かしたのは彼女が信じてるからで、時間についての研究とか夢を語ってた頃のスティーブンがちゃんと彼女の心で生きてたからだと思う。
ボードも辛かった。声が出ないってことを知るシーンが…。でも迷いなく医者に発言した彼女はやっぱり強い。
エレインが現れてからはジェーンとの描写が無くなって行って「あぁそういうことか」って察した。でも彼がコミュニケーションをとれて笑顔になれてよかった。
別に離婚はしようと思えばいつでも出来た。でもジェーンが側にいたのはパートナーって以上の愛があったから。だから離れるのは勿体無いなって感じた。
でも2人とも色々な事を察してたんだろうな。
名誉勲位の場にジェーンを呼んだのは本当に正解だと思う。いい奴だ、やっぱ。本を書けたのも生きれたのも、紛れもなくジェーンがいたから。
スティーブンからの手紙を2人で読むシーンでやっぱりジョナサンもいい奴。こんな人いないよ。でも自分も同じような過去を持ってるから優しいんだろうな。
別々の道になったけど常にお互いがお互いを支えてるんだと思う。
描写が綺麗でしかもレッドメインの演技が素晴らしすぎる。泣いた。
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