吉良吉影

博士と彼女のセオリーの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

今も治療法が見つからないほどの難病である筋萎縮性側策硬化症(ALS)を発症した青年、それを支える女性の一生を描いた作品。

エディ・レッドメインの演技が単純に上手い。ALSを発症してから、どんどん体が言うことを聞かずに手足がふらふらになり、喉もうまく使えなくなっていく様子は恐ろしさを感じた。

スティーヴンは転んで頭を強く打って、症状が発症してしまう。ALS自体は原因が不明だと言われているが、このようなシチュエーションは誰にでも起こり得ると思うので、自分も頭だけは死守して生きていきたい。

最後まで奥さんに支えて欲しかった感もあるが、長い年月もの間で好きな人がみるみる衰え、同情さえ覚える姿になっていくのも耐えることができたのが凄い。登場人物がもれなく全員ポジティブ思考だったので、憂鬱な展開にならずに済むことができたのが幸い。

久しぶりに感動する映画に出会えた。
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