たまお

博士と彼女のセオリーのたまおのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.1
劇場鑑賞。
これ、頭悪そうな表現で申し訳ないんですが、映像がなんというかものすごくオシャレなんですよね。
意図的なのか、宇宙や星、時間がメタファー的に描かれていて(たぶん)、ところどころとても印象的で美しい描写があります。

外装はまるで色とりどり綺麗に包装された贈り物のように美しいんです。だけど中身のチョコレートはただ甘いだけでなく、難病ものだというのはおいておいても実はかなりの苦さだった。カカオ86%って感じ…?

正直もっと露骨に「泣ける」映画にはいくらでも出来たと思いますし、もしかしたら私もちょっとそれを期待していたかもしれない。(もちろん泣けた方もたくさんいると思うし、全くもってそれを否定するわけではないです)
私がこの夫婦に感情移入しきれなかったのは、いつも二人が本当のところ何を考えていたのかが掴みきれなかったからだと思います。もしかしたら意図的にそういう作りになっていたのかもしれませんが…。
でも誤解のないように言えば、とても感動したし、よくできた素晴らしい映画だと思います。主演二人の演技は語るまでもなく。

おまけ。
1.博士との「賭け」をしたキップ・ソーン博士ですが、「インターステラー」で科学コンサルタントを務めた方だそうです。

2.原題の「The Theory of Everything」=「統一理論」とは、矛盾する二つの理論ー相対性理論と量子理論を統一する理論であり、ホーキング博士がずっと研究しているテーマだそうです。うん、これなんかちょっとしっくりきた気がする。
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