井出

博士と彼女のセオリーの井出のネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

とにかく回転推しで、観客の目を回してやろうという陰謀が見え見えだった。
時間は経つもので、彼女との距離も、研究も、時間が経たなければ進まない。しかし、それとともに病気も進行し、時間を逆に戻したいという葛藤。的なことがあるのかと思いきやあまりない。だから研究テーマにしたのかなと思ったけど。
実話を基にしたやつは、最後だけ本人の言葉を引用するけど、基本しっくり来なくて冷める。その言葉には、彼の人生で得た価値観が現れる。このストーリーでよかったのか。そして天才の思考を凡人が描くとき、その思考も凡人になってしまう。研究テーマが見つからないとかもよくあるけど、天才ゆえの理由とか、そういうのの片鱗でも描いてくれたら、きっともっと面白いんだろうと思う。なんで天才はこの言葉を言ったのか、なんで天才は天才なのか。謎だな〜
ペンを拾うとか、象徴的にしているシーンもあった。後半はだれた。
でもまあ、最後はいい曲流して、大まかなおさらいもして、なんかよかったな。みたいな気にさせられた。それでいいんだろう、ハリウッドは。演技はすごかったね。
井出

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