しゅん

ストレイト・アウタ・コンプトンのしゅんのレビュー・感想・評価

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立川シネマツーの爆音上映で。
不思議なくらい成功のための努力が描かれていなくて、元々ギフトを持つ人間同士が集まって大成功した話になってる。ドクタードレもアイスキューブもイージーEも登場した時点ですでにタレンタブルな人だ(Eはラッパーの技量ではなく、個性的な声とビジネスの才能という点で)。グループの解散はおおきな挫折というより、大人になったし仕方ないって感じが強い。あと、メンバーそれぞれの充実期とつらい時期がズレていて、そこが切ないところでもありおもしろいところでもある。総じて見ると、全体的にN.W.Aの共同体感が弱い。それでもN.W.Aの映画として成立してるのが不思議。
素敵なのはライヴシーンで、興奮と非難両方が一気に発生したことを十二分に納得させる。説得力のある音と映像だった。

アイスキューブの息子の眼差しが素晴らしい。ドクタードレだけダーティな部分が描かれていないように感じちゃうのなんでだろう。
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