ナカムラ

サヨナラの代わりにのナカムラのレビュー・感想・評価

サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)
5.0
ALSになった女性ケイトと、夢を諦めかけた大学生ベックの絆の物語。

基本は淡々と静かに進んでいく映画。
その中で、女性2人がお互いに心を開き相手を思って絆を深めていく、というのがメイン。

ベックは最初こそ破天荒でちょっと自暴自棄な部分もあったものの、根底にあるのは自分を信じてくれる人への感謝と応えたいという気持ちなんだと思った。
ケイトも、頑なに自身を障がい者扱いすることを拒む頑固者だったが、ベックと過ごすうちにそれを少しづつ受け入れていく。
正反対のふたりだからこそ、それがお互いを刺激して変化をもたらしていったんだな、と感じる。

病のことをよく思っていない友人や、過ちを犯すケイトの夫、2人の母親…様々な人とぶつかり、その中でも前向きに生きようとするケイトとそれを支えるベックの姿がとても素敵だった。

最後の展開、そして最後のふたりの会話、ラストシーンまでは涙無しには見れない。
ヒラリー・スワンクと、エミー・ロッサムの演技が素晴らしかった。
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